慶応と人気を2分する私立の雄、早稲田実業初等部は、大学までエスカレーターで進学できるところが魅力です。最近では国際的な評価も上がりつつあり、グローバルにはばたく子供を養成しつつ、一貫校ならではの、スポーツも強い文武両道の学校でもあります。早稲田実業初等部にはどのような対策をすれば入学できるのでしょうか?この記事では、早稲田実業初等部の特徴やお受験対策について解説します。
早稲田実業初等部の特徴
早稲田実業初等部は、大隈重信が創立した早稲田大学までの一貫教育を行っており、生徒のほとんどは早稲田大学に進学します。愛校精神が強い父兄が多く、出身者が子弟を受験させることも多いようです。同じ敷地内に中等部、高等部があり、年上の子どもをロールモデルとして成長できる点も魅力です。
教育方針としては、自分で物事を進められる骨太な子供達を育成しようとしており、手作業によるものづくりを推奨しています。例えば、早稲田の子どもたちは、鉛筆を小刀で削って使用します。
また、子ども達を積極的に自然に触れさせるため、低学年から野外活動などの校外授業を多く行っています。
受験スケジュール
男女共学で、あわせて108名を募集します。
2次試験まであり、1次試験は、11月1日~5日のうち1日で、この日は子どものみの試験となります。生まれ月順に試験日が決まりますので、併願の方は願書を提出してみないと、併願校が決められないかもしれません。
1次試験の合格発表は、11月7日ごろとなり、続いて11月8日~10日のうち1日で、親と子どもの面接が行われます。
最終合格発表は11月12日ごろ、入学手続きは翌日が締め切りです。
倍率
男子500人前後、女子400人前後が応募する年が多く、倍率は平均6.0倍です。ライバル校の慶応よりは女子の倍率が低めになります。
試験内容
1次試験は、ペーパーテストはお話の記憶、規則性などオーソドックスな問題です。
制作は粘土、はさみ、のりを使ったものが出題されています。
行動観察は、衣類をたたんで箱にしまうなどの生活面での自立がある程度できているか、フープを指に乗せて立ったりしゃがんだりする器用さなどを確認する問題がでています。
運動面では、集団での踊りの発表や、即興で「こぶた たぬき きつね ねこ」を先生と一緒に歌いながら踊るなど、自己表現を臆せずできることや協調性がみられます。
受験経験者からの一言
ライバル校の慶應幼稚舎と比べると、親が卒業生かどうかなどの環境ではなく、子ども自身の特性をみてくれるという定評があります。試験内容はレベルが高いもののオーソドックスですので、きちんと対策をしていれば、合格も夢ではありません。
最後に
教頭先生は説明会で「我が校の最大の魅力は早稲田大学に入れることです」と言い切っていましたが、愛校心の高い卒業生が多い名門校です。わが子を学ばせたいと思われた方はぜひチャレンジしてみてくださいね。