美智子皇后や国連の緒方貞子さんがご卒業という名門の女子一貫校、聖心女子学院初等科は、女の子を持つ親の憧れです。東京都港区という都心にありながら、緑豊かで広大な敷地も魅力です。この記事では聖心女子学院初等科の学校のカラーや受験情報とその対策をお伝えします。
聖心女子学院初等科の特色
キリスト教の価値観
聖心女子学院はみこころ会というカトリックの宗派に属しています。キリスト教の祈りや隣人を愛せよという教えをもとに、宗教教育を行っています。ボランティア活動や奉仕など優しい女性に育つことが期待されます。
大学まで続く一貫教育
聖心女子学院初等科に入学すると、ほとんどの児童はそのまま中等部、高等部に進学します。12年間の教育課程を4・4・4制に分け、女子の発達段階のステージにあわせた教育を行っています。聖心女子大学にも、希望者はほとんど進学ができますので、大学までの一貫教育となることも多いでしょう。
グローバル教育
聖心の教育ポリシーのひとつとしてグローバルがあります。海外に姉妹校も多く、夏休みは相互にホームステイを行ったり、留学制度などもあります。世界にはばたく女性の育成を目指しています。
受験スケジュール
募集人数は、女子のみで1学年96名で、倍率は6.7倍と高めです。
保護者と受験者の面接は、10/24で、考査は11/1です。いわゆる「ついたち校」という11月1日に考査を実施する学校で、人気の学校は併願を避けて自校への本気度を確かめるために、この日に考査をすることが多いです。合格発表は11/3となります。
学費
学費は、入学金 30万円 +施設拡充費 16万円=合計 46万円の入金が、合格発表時に必要です。年間の費用は63万8,000円と、私立としては平均的からやや安いほうといえるでしょう。
受験内容
ミッション系の女子校らしく、ペーパー重視です。内容は、お話の記憶、条件迷路、具体物の記憶、言語、数量、推理、常識といったオールジャンルです。
模範体操などの運動や行動観察もありますが、筆者は逆上がりができませんでしたが合格しました。やはりペーパーの割合が高いようです。
生まれ月を考慮する学校ですので、早生まれの子どもにはやさしい内容が出題されます。
親子面接も実施され、子どもには名前や保育園や幼稚園名、好きな食べ物、得意なことなど一般的な質問をされます。両親への面接では、家庭のしつけの方針やキリスト教教育への理解について問われることが多いようです。
受験者の感想
聖心女子学院は、以前はお嬢様学校として大学にエスカレーターでいく生徒がほとんどでしたが、最近では女性の自立を目指して外部受験をする生徒への受験指導もしているようです。着実に受験対策を積み重ねていけば、トリッキーな問題は出題されませんので、ご縁をいただける可能性も高いでしょう。
まとめ
聖心女子学院にはジョアニークラブという学童もあり、働くママにも理解があります。共働きだけれど娘には私立で学ばせたい、という方もぜひチャレンジしてみてくださいね。