小学校受験の過去問はいつから対策を始めるのがよいのでしょうか?初めてのお受験ではいろいろと迷ってしまいますよね。受験する学校や家庭の方針によっても受験の準備は変わってくるでしょう。小学校受験を考え始めたら、だいたいどのようなスケジュールで進めていくべきか、体験に基づいてご紹介します。
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過去問はそんなに前からやらなくても大丈夫
小学校受験をするのであれば、準備は必須になるでしょう。少なくとも、過去問を解き、ある程度の傾向を把握することは大切です。準備を始める時期もそれぞれですが、短い場合は試験の2~3カ月前、もっと前の場合は2~3年前から対策を始める家庭もあります。
わが家の場合は国立のみの受験でしたが1年前に受験することを決め、半年ほど前から問題集などを少しずつ解き始めました。3カ月前から最後の仕上げに塾に週1で通い、最終的に試験はパスできました。受験対策をいつ始めるかは、どの学校を受けるか、そしてお子さんの状況を見ながら決めるのがよいでしょう。
あくまでもわが家の場合ですが、受験1年前に過去問を見たとき、年中でこれを解くのは厳しいだろう、という判断で試験半年前までペーパーには手をつけませんでした。ペーパーや過去問よりも、重視したのは遊びのなかでできること、しりとりや積み木で遊び、季節の図鑑を一緒に見ることでした。
半年前からは過去問を3年間分、少しずつ解いていき、弱いところは問題集を使って繰り返し練習するということをしていました。時間としては毎日30分〜45分ほど、子どもが飽きてしまう前にやめるようにしました。こんなにゆっくりしたペースで大丈夫かな?という不安はありましたが、週1回塾に通い始めた頃には過去問が8割ほど間違えずに解けるようになりました。もしかしたら、もっと前から過去問をはじめていれば、受験当日までにはかなりの正解率になっていたかもしれませんが、無理のないペースでできたことはよかったと思っています。
準備をするなら1年前が平均的!?
周りにも小学校受験をしていた知人はいますが、準備をするならだいたい1年ほどが平均的なのではないでしょうか。難関校を目指す場合は、もしかしたらもっと前の段階からの準備が必要かもしれません。
しかし、あまりにも早く始めすぎて子どもがストレスを感じてしまい、結局受験はしないことにしたという話も聞きます。準備をするのは早いに越したことはありませんが、肝心の子どもに負荷がかかってしまうようなことは避けたほうがよいでしょう。
あくまでも、親の方の準備が1年ほど前、生活のなかに少しずつ受験の準備を取り入れる、というスケジュールで考えて見るのがよいのかもしれませんね。子どもが遊びと思っている間にいろいろなことを知り、いろいろなことができていた、そんな風にできたら理想の形といえるでしょう。
実際、受験では定番の季節の問題などは、1年を通して一緒に体験していくことで、子ども自身も記憶に残り学んでいきます。受験3ヶ月前になり、突然ひな祭りや端午の節句、七五三などの知識を詰め込んでいくのは難しいですし、子どもにとって負担になってしまいます。家族と一緒に1年を通して楽しめるからこそ、自然に身についていくものです。
大切なのは過去問だけじゃない!家庭でできるその他のこと
ペーパーや過去問と同じくらい大切なのが「行動観察」です。小学校受験は試験でよい点をとれば合格できるというものではありません。この行動観察は塾などでも練習はできますが、どちらかといえばアウトプットの場です。普段家庭でどう過ごしているかが大切になってきます。このことも受験を意識し始める頃から少しずつ取り入れていくとよいでしょう。例えば、家庭ではこのようなことができます。
のりやハサミの文房具は家族で共有する
行動観察では子どもたちでグループになり、工作やゲームなどをします。のりやハサミなどの道具も限られた数しかない場合が多いため、そのようなときにどのような言葉をかけどう行動できるか、家庭でも練習をしておくとよいでしょう。
初対面の子と遊べるようにする
行動観察では初対面の子どもたちと同じグループになります。そのような状況でも積極的にコミュニケーションがとれるように、児童館などの遊び場に行くこともよい練習になります。初対面だと口数が少なくなってしまう、遠慮してしまう、ということがあるかもしれませんが、普段から慣れておくことで考査当日も自然に行動することができるようになります。
自分のこと、家族、住所などが言える
自分の親の名前、家族の人数、住所、電話番号などが言えるようにしておくことも大切です。受験で必要なことでもありますが、実際に小学校にあがるくらいになれば、住所、電話番号が言える方が何かと安心です。この時、「僕」、「私」を使い文章で言えること、そして、「です」「ます」をつけることも忘れないようにしておきたいですね。わが家の場合ですが、住所や電話番号、家族の名前などは紙に書いて貼っておいたら、いつの間にか1人で読んで覚えていました。「です」「ます」は少し苦労しましたが、これもいつかは必ず必要なことです。早いうちからできるようになっておいて損はないはずです。
絵本の読み聞かせを朗読&質問へ
保育園、幼稚園くらいでは、まだ絵本の読み聞かせをしているご家庭も多いでしょう。これを朗読に変えてみるというのも練習になります。誰が出てきて、何をして、どうだったか、などを最後に質問にしてみたりします。最初は短いお話や以前に呼んだことのある絵本など。そしてだんだんと長めのお話にしていくと、聞く力や理解する力が養われていきます。
子どものストレスにならないよう、見極めも大切
小学校受験の過去問を始める時期や準備の時期や方法などをご紹介しました。私学や国立、受験する学校により準備も変わってきます。しかし、やはり子どもですから、受験とはいえ楽しみながらいろいろと覚えていくことが一番です。子どもにとって得意なものは何か、苦手なものは何かなど、ストレスになっていないかどうかも含め見極めてあげるようにしてください。